「着物の買取で安い金額を付けられてしまう原因って何?」
「着物買取は安い金額にしかならないって本当?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。
せっかく思い出ある着物を売るなら、少しでも高く売りたいですよね。
ここでは、着物買取で安値を付けられる原因や高く売れる着物の特徴について詳しく解説していきます。
この記事を最後まで読むことで、安く買い叩かれないための対策ができますのでぜひ参考に読み進めてください。
着物買取で安くなる9つの原因
着物を買取に出した際に、安い金額を付けられてしまうにはそれなりの原因があります。
ここでは、その中でも原因として多いものをピックアップして7つご紹介していきます。
- 汚れや染み、カビが付着している
- 購入金額とギャップがあると感じるため
- 着物が10年以上経っていて古くなっている
- 生地の素材が価値の低いものを使用している
- 着物のサイズが小さい
- 着物の価値がわからない業者に買取を依頼している
- 証紙や落款がない
- 着物を着る人が減っている
- 元々高く売れるものではない
汚れや染み、カビが付着している

染み・カビ・黄ばみといった汚れが付着している着物は大きく価値が下がり、最悪の場合は買取してもらえないこともあります。
買取した着物はオークションやリユースショップのような中古市場で再販されるため、裏地に付着しているならまだしも、目に見える場所に汚れがあれば商品としての価値もガクッと下がってしまいます。
業者側もクリーニングに出す手間や経費を考えれば、いくら価値のある着物でも「買取しない」という選択を取ることも十分考えられえます。
購入金額とギャップがあると感じるため

購入した時には数十万円以上したため、買取額とのギャップで安く買い叩かれると錯覚してしまうこともあるでしょう。
母や祖母の代から受け継いでいる着物は、購入時に数十万円以上もしたという品も少なくありません。
ただ、現在の着物市場では高額な着物よりもリユースした着物を手軽に手に取れる方が需要があります。
そのため、買取額が安いというよりは何十万もした着物との金額のギャップに驚いてしまうことがあるかもしれません。
着物が10年以上経って古くなっている

購入してから10年以上経過している着物は、生地も古く劣化していることが多く、買取額は安値になる可能性が高くなります。
着物市場にも流行りのデザイン・柄があるため、買取業者によって再販された場合に古い着物は需要がなく売れない可能性があります。
そのようなリスクを考慮して、買取業者側でも古い着物に関しては買取しないように制限をかけています。
ただ、古いものでも買取対象になる着物も存在しますが、それに関しては、着用目的ではなく「骨董品」としての扱いを受けるケースに限定されます。
生地の素材が価値の低いものを使用している

着物の価値は、生地の質によっても価値が変わってきます。
着物の生地には、絹・麻・木綿・ウール・ポリエステルなどの種類があります。
その中でも、絹を使った着物が1番価値が高く、逆にポリエステルのような化学繊維を使った着物は価値が低いとされています。
化学繊維でできた着物は大量生産できるため、価格もリーズナブルであり買取されるときも値段が付きにくくなります。
着物のサイズが小さい

着物のサイズは大きいものよりも小さいサイズの方が、買取金額が付きにくくなります。
着物のサイズが大きければ調整できますが、サイズが小さいと生地を伸ばすことができないため、着用できる人が限定されてしまうからです。
また、近年では日本人の平均身長が高くなっていることもあって、小さいサイズは年々需要が減少していることもあり、買取してもらいにくくなっています。
着物の価値がわからない業者に買取を依頼している

着物を買取してくれる業者は少なくはなく、中には着物の価値をわからずに買取している業者も存在します。
そのため、本来の着物が持っている価値は高いのに依頼した業者を失敗したために安く買い叩かれてしまったという事例も少なからずあります。
買取に出す際は、名前が知れていない業者は避けて大手の着物買取専門店に依頼するのをおすすめします。
大手であれば公式サイトで情報を開示していることも多く、信頼を無くせば事業を継続していくことが不可能になるため安心して依頼できます。
証紙や落款がない

証紙や落款がなく着物単体で買取に出すと安値を付けられる可能性が高まります。
証紙や落款は、着物の価値と品質を証明する証明書の役割があるため、いくら良い着物であっても評価する根拠がなくなってしまいます。
もちろん着物単体でも買取はされますが、証紙や落款がないと高価買取の可能性は低くなります。
買取に出す際は証紙や落款がないかを確認し、ある場合は必ず着物とセットで買取に出すようにしましょう。
着物を着る人が減っている

近年では着物を着用する人が減少していることで、それに伴い着物の需要も減っています。
着物の需要が減るということは、着物を販売しても売れなくなり販売価格もどんどん下がってしまいます。
現在では、高級な着物よりもリーズナブルな着物をファッション感覚で着る人が増えていることから、着物買取でも高値が付かなくなっています。
元々高く売れるものではない

着物買取では、人間国宝や有名作家・産地もの・正絹素材といった一部の高級着物以外は値段が付きにくくなっています。
着物はワインのように熟成されることで価値が上がることはなく、古くなればなるほど価値は下がっていきますし、劣化も進んでいきます。
一般的に販売されている着物は、一度袖を通した時点で中古品となり商品価値は新品より下がるため、着物も同様に値段が付きにくくなり高額買取されにくくなります。
着物買取でよくあるトラブル事例
着物買取では、買取業者と利用者の間でトラブルが発生することがあります。
査定額が安すぎる(買い叩かれる)

お客さんに着物の知識がないのを良いことに、相場よりも安く査定して買取されてしまういわゆる「買い叩き」のトラブルがあります。
査定自体は無料ですので買取を断ればいい話ではありますが、相手はプロの査定士ですので金額に納得してないとしても信頼してしまう方も多くいるでしょう。
宅配買取を利用した場合、目の前で査定されるわけではなくキャンセルすると返送料が「自己負担」となる業者も多いため、利用する際はとくに注意が必要な買取方法といえます。
「あれ、おかしいな?」と感じたら、その場で買取に出すのではなく複数の業者に査定に出してみて比較してみることをおすすめします。
着物を雑に扱われる

着物は繊細に作られているため、丁寧に扱わなければなりません。ただ残念なことに、お客の着物を雑に扱う業者がいるのも事実です。
とくに宅配買取では目の前で査定されることがないため、返却されてきた着物が汚れていたり、シワが付いていたりと明らかに雑に扱ったとわかる状態で返ってくることがあります。
雑に扱われると、それだけで着物の価値が下がってしまう恐れもありますので、必ず信頼のおける買取業者に依頼するようにしましょう。
高く売れる着物の特徴
高く売れる着物には特徴がありますので、理由も含めて3つご紹介していきます。
- 作家物/伝統工芸品の着物
- 正絹など、生地の良い着物
- 保管状態の良い着物
それぞれ詳しく見ていきましょう。
作家物/伝統工芸品の着物

有名作家や人間国宝の作家物、国の伝統工芸品に指定されている着物は希少性も高く、高値で取引されています。
着物の生産地は全国各地にあり、地域によって染め方や織り方、使われている生地の種類・質も違います。
また、伝統工芸品はひとつひとつ手作りされているものも多く、生産できる数にも限りがあるためそれだけ希少性も高くなります。
正絹など、生地の良い着物

使用している着物の生地の中でも、正絹を使った着物は高く売れています。
着物の生地には、絹の他にも麻や木綿・ナイロンやポリエステルのような化学繊維のものまで幅広く種類があります。
その中でも、とくに「絹」は希少性が高い素材であり、高額な着物に使われることが多いため高く売れる特徴のひとつとして挙げられます。
保管状態の良い着物

状態も良くきれいに保管されている着物は、相場よりも高く売れる可能性があります。
着物はタンスに入れたり適度に風に当ててあげるなど保管方法が難しく、すぐに傷みやすくデリケートな商品です。
そのため、カビや黄ばみがすぐに付着してしまう恐れもあり、保管方法には細心の注意を払う必要があります。
高額買取のための9つの秘訣
着物を相場よりも高額で買取してもらうためには、いくつかポイントがあります。
ここでは、着物を高額買取してもらうための5つの秘訣についてご紹介していきます。
- 証紙を一緒に出す
- 帯や付属品を一緒に売る
- 正しくきれいな状態で保管する
- ニーズの高まる時期に買取依頼をする
- 査定前にクリーニングに出さない
- たとう紙に包む
- 季節の花を意識する
- 複数の業者に依頼して相見積もりをとる
- 信頼できる着物買取専門店で買い取ってもらう
ひとつずつ見ていきましょう。
証紙を一緒に出す

着物と一緒に「証紙」も査定に出すことで高額で買取される可能性が上がります。
証紙とは、着物の価値や品質を証明するものであり、着物と一緒に査定に出すことで信用性を高めてくれます。
一般的な証紙には、以下のものが記載されています。
- 着物の生産地
- 製造者(織り元)の名前
- 伝統工芸品のマーク
証紙は一定の品質基準をクリアしている証明ですので、査定する側も安心して買取ができます。
帯や付属品を一緒に売る

着物単体で売りに出すのではなく、帯や小物といった付属品も一緒に売ることで高額買取につながります。
着物を着る際は、着物単体だけでなく帯や和装小物もセットで着用します。
そのため、帯や付属品も一緒に売ることで買取側も再販する際にそのまま「セット販売」ができ、手間も省けます。
もし、着物だけでなく帯や付属品の小物も売る予定であれば、別々ではなく一緒に売ってしまうことをおすすめします。
正しくきれいな状態で保管する

着物は正しい方法で保管しなければすぐに傷んでしまいます。
カビや黄ばみといった汚れが付着してしまうと元通りにするのは難しく、買取に出しても最悪値段が付かない可能性もあります。
シワにならないように、着物専用のたとう紙で包んだり定期的に風に通すなど、着物を正しく保管するようにしましょう。
ニーズの高まる時期に買取依頼をする

着物も洋服と一緒で、季節によって着用する種類や生地の素材・柄などが変わってきます。
そのため、買取に出す際は季節感も考慮してニーズの高まるタイミングで買取に出すことをおすすめします。
着物の仕立てには大きく分けて「袷(あわせ)」と「単衣(ひとえ)」の2つに分類され、袷(あわせ)が10月〜5月、単衣(ひとえ)が6月〜9月が着用の目安になります。
洋服と同様に着物も季節感はとても大切な要素ですので、買取に出す際も時期を考えて買取に出すようにしてみてください。
査定前にクリーニングに出さない

着物を高く売りたいからといって、査定前にクリーニングに出すのはやめておいたほうが良いでしょう。
着物のクリーニングでは、京洗いやドライクリーニングのように特殊な方法で洗うため値段も高額になります。
そのため、クリーニングに出して着物がきれいな状態に戻ったとしても、買取価格がそれ以上にアップされることはありません。
むしろクリーニング代の方が高くついて、マイナスになる可能性もあるためクリーニングに出すか迷っている場合は金額を調べてから出すようにしましょう。
たとう紙に包む

着物を収納する専用の包み紙として使用される「たとう紙」。
たとう紙で着物を包むことで、カビやシワ・ホコリから着物を守る効果があります。
ただ、湿気を吸ったたとう紙は茶色に変色してしまい、中の着物にまで侵食する恐れがあるため、たとう紙は定期的に交換するようにしましょう。
湿気は着物の天敵といっても過言ではないため、直接収納するのではなく必ずたとう紙に包んで保管することをおすすめします。
季節の花を意識する

着物選びには、デザインや柄・生地などさまざま理由を持って選ばれますが、その中のひとつとして季節を感じられる「花」も挙げられます。
【四季の花の一例】
- 春:桜・菜の花・チューリップ・バラ
- 夏:ひまわり・あじさい
- 秋:紅葉・コスモス
- 冬:椿・梅
着物買取でも、デザインされた花の旬の季節に査定に出した方が高額買取につながる可能性があります。
複数の業者に依頼して相見積もりをとる

買取に出す際は、1社だけでなく複数の業者に査定依頼を出して相見積もりを取るのが良いでしょう。
1社だけの査定ですと、提示された金額が相場と合っているのかもわかりません。
査定は無料でしてもらえますので、金額を比較したり相場も把握するためにも複数の業者に査定を依頼することをおすすめします。
信頼できる着物買取専門店で買い取ってもらう

着物を買取してくれる場所はたくさんありますが、その中でも信頼できる着物買取専門店に買取してもらいましょう。
名前も聞いたことのない業者に買取に出してしまうと、着物の価値もわからないまま安値で買い叩かれる可能性もあります。
信頼できる着物買取専門店を選ぶポイントは、CMや広告の露出が多い大手の着物買取専門店を選ぶことです。
大手の着物買取専門店では、着物の専門知識を豊富に持った査定員が所属しているため、買取相場に適した金額で買取してくれます。
当サイトでも、安心して買取を依頼できる着物買取業者をご紹介していますので、ぜひ利用する際の参考にしてみてください。
安心安全で定評のある着物買取業者ランキング
ここでは、当サイトでおすすめする着物買取業者をランキング形式で3社に厳選してご紹介していきます。
- ウリエル
- バイセル
- 福ちゃん
1. ウリエル

公式サイト | ウリエル |
買取対応エリア | 東京、横浜、千葉、埼玉、栃木、名古屋、静岡 |
電話番号 | 0120-980-513 |
受付時間 | 8:30~17:30(土日祝除く) |
ウリエルは、査定数300万点以上を誇る買取専門業者です。
業界トップクラスの高価買取と評判で、「信頼できる買取店を利用したい」「少しでも高く売りたい」という方にもおすすめできます。
また、知識・経験豊富な査定員が丁寧に査定してくれるため、買取相場や査定額の根拠もしっかり伝えてくれます。
公式サイトには、実際に査定してくれる査定員の顔写真も掲載されているため、はじめての方でも安心して依頼できるでしょう。
さらに、「買取価格+20%」のような買取キャンペーンも定期的に開催されていますので、公式サイトを定期的にチェックしてみてください。
2. バイセル

公式サイト | バイセル |
買取対応エリア | 店舗:東京、埼玉、横浜、仙台、名古屋、大阪 センター:東東京、西東京、埼玉、横浜、名古屋、大阪、福岡 |
電話番号 | 0120-402-133 |
受付時間 | 24時間365日 |
テレビCMでもお馴染みのバイセルは、上場企業の(株)バイセルテクノロジーズが運営している買取専門店です。
バイセルでは「店頭・宅配・出張」と3つの買取方法に対応しているため、日本全国どこでも利用できるのが特徴です。
また、お店はすべてプライバシー保護から個室で対応しているため、感染症対策の観点からも安心して利用できます。
申し込みも24時間365日受付しているため、日中忙しい方でも自分のタイミングで依頼できます。
3. 福ちゃん

公式サイト | 福ちゃん |
買取対応エリア | 東京、埼玉、神奈川、千葉、静岡、仙台、大阪、名古屋、岡山、福岡 |
電話番号 | 0120-947-295 |
受付時間 | 9:00〜20:00(年末年始除く) |
福ちゃんは、着物だけでなく切手・骨董品・食器など幅広いジャンルを取り扱っている買取専門店です。
福ちゃんもバイセルと同様に「店頭・宅配・出張」と3つの買取方法に対応しているため、お客さんを選ぶことなく誰でも利用できます。
また、福ちゃんの出張買取では受付・訪問・アフターフォローまですべてを女性スタッフが対応してくれる「レディースプラン」というサービスも行っています。
自宅に見知らぬ男性が来るのは怖いという方でも、安心して利用できる人気のサービス内容となっており、ゼネラルリサーチがおこなった『 女性30代〜60代が選ぶ 出張買取 お客様満足度 No.1 』にも選ばれています。
着物の買取価格が安い場合の対処法
着物の買取価格が安く感じた際は、以下の方法で対処することをおすすめします。
- きっぱり断る
- クーリングオフを利用する
きっぱり断る

着物の査定は無料でしてもらえるため断るのに勇気がいると思いますが、そこは気にすることなく「きっぱりと断る」ようにしましょう。
せっかく思い入れのある着物を売るのですから、少しでも高く売りたいと思うのは当たり前の考えです。
ただし、宅配買取を利用して査定してもらった場合は、買取をキャンセルすると返送料がかかってきますのでその点も考慮して断るかの判断をするようにしてください。
クーリングオフを利用する

買取が成立してしまったあとに、どうしてもキャンセルしたい場合は「クーリングオフ」の利用を検討してみましょう。
クーリングオフを利用するには、8日間以内に書面で買取業社に意思表示をする必要があります。
ただ、クーリングオフはすべての買取に適用されるわけではなく「店舗買取」と「宅配買取」については適用されません。
買取業者が自宅に査定しに来てくれる「出張買取」であればクーリングオフは利用可能ですので、買取に納得いかなかった場合は利用を検討してみてください。
まとめ
この記事では、着物買取で安値を付けられる原因や高く売れる着物の特徴について詳しく解説してきました。
着物買取で安く買い叩かれるにはそれなりの原因があります。
ここでご紹介した原因を知っておくだけでも、買取に出す前に対策は打てるはずです。
ただ、それでも不安に思うのであれば当サイトでご紹介した着物買取専門店に査定に出してみてください。
査定は無料でしてもらえますので、査定額を比較したうえでどこに買取に出すか検討してみると良いでしょう。